最も大きな問題は、spam受信者が損をするということです。
損というのは、時間的(受信に時間がかかる),金銭的(料金は受信者負担)なものが主で、欲しくないモノ(メール)を受け取らされたうえに、余分な料金を払わされているなんて、それだけで犯罪的だと思いませんか?
(ここ最近は、常時接続などのサービスもあり、コスト感覚は薄れていますが、誰しもそういう恵まれた環境での接続ではありません)
また、受信したメールを読んでしまって不快になる、あるいはspamへの嫌悪感など、精神的負担も少なくはないでしょう。
更には受信者個人の問題だけではなく、spam送信者(spammer(スパマー))が一気に送信するspamのせいで、プロバイダのサーバが一時的に重くなったり止まったりして、半公共的なインターネットに及ぼす害悪も実は相当なものです。
なぜspammerがspamに執着するのかと言えば、メールの送信のコストが、送る側は非常に安く済むため、10万通送ってその0.1%にあたる100人が反応してくれれば充分に広告効果があると判断してるからです。
そのコストのしわ寄せが、先に書いたように、私たちに来ている訳で、こんな理不尽なことはありません。
ネットワーク事業者は、最初のうちはspammerは顧客だからまあ大目に見るという意識があったのかもしれませんが、実際にはネットワーク資産を喰い潰し重要なメールが遅着する事態に陥ったりします。
また、spammerへの苦情は事業者の方にも届き対応を迫られます(spamの苦情をspammerへ直接送るのは、さまざまな意味でリスクが高いのです)。
ですから、ネットワーク事業者としても、spammerの存在を問題だと考え始めるのは当然のことです。
また、広告業界でも、実はspamを「広告とは異質のもの」として、迷惑がっています。
すなわちspamは、誰からも歓迎されない行為なのです。
一番良いのは、spammerが更生してくれることなのですが、彼らは、自分が「迷惑行為」を行なっていることを承知で、更なる迷惑行為を重ねる「確信犯」であり、更正は難しいようです……。
spammerが自力で改心できないのならば、法に頼りたいところなのですが、まだまだ日本の法律は、私たち本位のものにはなっていないのが現実です。
ようやく最近になって、spamへの問題があらわになってきて、行政も重い腰を動かしかけてくれているようですが、実効性の高い法の整備までにはまだまだ時間がかかることでしょう。